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【Stormworks】垂直発射ミサイルができました!【VOICEVOX】

続々。 今年4月、YouTubeとニコニコ動画にこちらをアップロードしました。

いい感じの地対空ミサイルができたので、旧ソ連の地対空ミサイルシステム9K330 トールを作ってみたよ、という動画です。

[with new SARH missiles!] 9K330 Tor Soviet Surface-to-Air Missile System [Scale]

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2795237704

ワークショップにもあります。

ミサイル

この動画に登場するミサイルは3種類。地上車両への搭載をめざし、小型・高性能化させていきました。

埼玉海軍 SAM-1 Atol

最初に一瞬だけ映るのが、3x3x8サイズの艦対空ミサイル、Atolです。 垂直方向に発射されたのち、予め入力された高度まで上昇し旋回、高度を維持しながらBasicレーダーで標的を探し、ミサイル用レーダーで終末誘導します。Luaブロックを使わないシンプルな構成で、発射方位の選定は人力です。 飛翔速度は200m/s、射程は2.5kmです。

埼玉地上軍・海軍 SAM-5 Zenmai

次に、2x2x7サイズの小型地対空ミサイル、Zenmaiが登場します。 発射後すぐ前方に旋回、予め入力されたピッチ角を維持しながら飛翔。方位やピッチ角の計算は発射母機に任せ、ミサイル自身は直進するだけという簡素な挙動です。なので小型化したはいいものの、移動目標にはなかなか当たらなくなってしましました。 飛翔速度165m/s、射程3kmです。

埼玉地上軍・海軍 SAM-7 Immersion

最後に本命、2x2x12サイズの指令誘導/アクティブレーダーホーミングミサイル、Immersionが出てきます。

埼玉海軍としては初の、制御含めフルLua化されたミサイルで、無線により母機から中間誘導を受け、広角ミサイル用レーダーで終末誘導します。この中間誘導のおかげで、動きの遅い艦艇や直線的な挙動を取るミサイルのみならず、回避機動を取る固定翼機にも当てることができるようになりました。ちなみに発射母機が送信しているのは標的のGPS座標・高度のみで、ミサイルの動翼を直接動かしたりしているわけではないため、正確には指令誘導方式とは言えません。また、ワークショップなどを拝見する限りこの形式はSARHと呼ばれがちですが、Stormworksの世界ではセミアクティブレーダーホーミングは原理上不可能なのでこちらも違います。

円滑な中間誘導のため、ミサイル側にローパスフィルターを搭載したのもひとつの特徴です。SSM-1 Birminghamのものよりもさらに高精度で、かつワールド座標系に対して効くので異方性がなくなっています。その代わり、発射母機と標的との距離が大きくなればなるほどノイズも大きくなってしまうので、終末誘導に使えるほどの精度はありません。

発射直後に初期ターンを行うか、標的の高度まで上昇してから旋回するか、そのどちらも行わないかを選択できます。とはいえ実用上は初期ターンモードにしておくと便利そうですね。 その他にも近接信管やトリムといった設定項目がいくつか用意されており、地上車両に搭載できるようなサイズもあいまって、実用性に長けたミサイルに仕上がっています。

飛翔速度165m/s、射程3.5kmです。 飛翔速度を200m/sにまで向上させ、誘導アルゴリズムを改善した能力向上型がSAM-9 Immersion IIとして計画されているほか、同様の中間誘導アルゴリズムを搭載したミサイルに、SAM-8 PlioceneCoast、SSM-2 Daydream、AAM-3 MemoryLaneなどがあります。

地対空ミサイル発射機

旧ソ連の野戦防空級地対空ミサイルシステム、9K330 トールです。1/1スケールの車体に、Zenmaiを6発、Immersionなら4発搭載できます。

捜索レーダーはPhalanxレーダー、追尾レーダーはBasicレーダーで、有効レンジはどちらも8kmです。 かねてより開発していたレーダー用・砲塔用の論理スタビライザ技術が捜索レーダー・追尾レーダーともにふんだんに使われています。論理スタビライザ自体はまた別の機会に解説しましょう。

UIはマップに機影を重ねる方式。捜索レーダーで捉えた機影をタップすると追尾レーダーがそちらに指向し、より正確な三軸位置を取得しつつ、目標のGPS座標と高度をミサイルに送信します。なおこのとき、追尾レーダーは追尾対象以外の目標を無視してしまいます。 警戒・捜索・追尾といった防空戦の基本的な流れを、タッチパネルをポチポチ触っているだけで行うことができる、というわけです。元ネタ自体捜索レーダーと追尾レーダーの両方を装備した珍しい発射機なのですが、一連のUIの最適化によりワンマン運転で防空任務をこなすことも十分可能になりました。

ミサイルも車両もともに、作っていて楽しく、また実戦に堪えるものができたので、とても満足しています。今後もぼちぼち再現車両作っていこうかな。

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